巷の三連休中日の昼前、大阪船場に、キャリーバックをころがし
ながらあたりをみわたすおっさん。
この男、ちょっといいことがあり、自分への褒美として好きなこと
ができる1日を与え、「大阪にカレーを食べに行く」と決めた変人。
どこでもよかった。とにかく大阪のカレーなら。
前日に、優れたカレーブログを運営されている方から「自由軒」
が二つあって、難しい関係にあるというような情報を入手。
そこで今回の第1テーマは両自由軒の本店現地比較に。
1.「せんば自由軒」
初めて訪れた本町は、予想外に寂しげな昭和の街。
連なるセンタービルの地下に「せんば自由軒本店」さんを発見。
店の真ん中はカウンター席で、周囲にテーブル。
昼前だからか客は私以外に3人で、がらんとした雰囲気。
メニューはカレーの他に定食や酒の肴がたくさんあり、居酒屋風。
壁には焼酎のキープボトルが20個ほど並んでいいる。
店員の女性は愛想よくて感じがいい。
迷わず「名物インディアンカレー」(680円)を注文。
ドライカレーのようなまぜカレーで、中央のへこみ部分に生卵。
日進「チキンラーメン」のカレー版。いやいや反対でチキンラーメン
の食べ方はインディアンカレーを真似たのかも?。
うまい! 朝から何も食べずに来たせいもあり、一気に食べた。
大阪の店舗は、本店の他に南船場に1店のみ。一方で東京・埼玉に
進出していることから、大阪には出店しにくい理由があるのでは。
明治43年「開業」。「創業」でないことから、やはり自由軒のルーツは
なんばの「自由軒」さんで、いろいろありそうだ。
<せんば自由軒 HP> http://www.senba-jiyuuken.co.jp/
2.「自由軒」
難波は何度来ても楽しい。梅田界隈は東京・名古屋の都心と大差は
ないが、ここ難波は際立つ特徴があり、大阪を感じさせてくれる街。
ビッグカメラさんの裏手に回るとすぐに「自由軒難波本店」さんを発見。
店の入口横には「若女将 純子さん」の等身大レプリカ。
写真を撮っている人もいる。
店内はぎっしり満員。本物の純子さんがいた! すでに“若”ではありま
せんが、永年店を支えてきた迫力を感じる人物。
その純子さんに「その大きな鞄はそこの真ん中に置いて、ここ座って」
と有無を言わせぬスピードで着席させられた。
店内の雰囲気は「せんば自由軒」さんとは全く異なり、姉妹店でないこと
は一目瞭然。こちらはいつも混んでいてのんびり酒を飲むような雰囲気
ではない。牛丼チェーンのように食べたらすぐ退店する感じ。
但し、中央の席がカウンターで周囲にテーブル席という配置は同じ。
定番の「名物カレー」(650円)を注文。周囲の客も、ほとんど同じもの。
純子さんのテキパキとした仕事ぶりに感心しながら数分待つ。
ぱっと見は「せんば自由軒」さんの「名物インディアンカレー」と同じ。
特製のソースボトルが出てきて「これかけてね」というのも同じ。
よく見ると、色が少し黄色い。味は違う。
「せんば」の方はからっとして、ソースをかけなくても味がある。
「なんば」の方はべとっとして、ソースをかけないと物足りない味。
現在大阪で隆盛なのは「なんば」の「自由軒」さんの方でしょう。
HPを拝見すると、明治43年「創業」を謳い、「せんば」を厳しく糾弾。
したたかな大阪商人達。
<自由軒 HP> http://www.jiyuken.co.jp/
3.判定
名物カレー比較においては、私の軍配は「せんば自由軒」さん。
好みもあるでしょうから全くの私見です。
また、なんといっても「せんば」から「なんば」に来る間の4時間に、
他のカレー店に立ち寄り、その後「かすうどん」も食べてお腹一杯
の状態で「自由軒」さんに到着。判定の条件がかなり不公平でした。
逆周りなら反対の結果になっていたかもしれません。
両「自由軒」さん、楽しませてくれてありがとうございました。
今後も喧嘩?しながらの双方の繁盛を祈念して、おわり。
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